2019年8月10日土曜日

小泉進次郎氏よ、丸くなるな!

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 いくらおめでたい話でも、こんな公私混同はアウトだろう。

 それは、フリーアナウンサーの滝川クリステルさんと自民党の小泉進次郎衆院議員が官邸で私的な婚約発表を行ったことだ。

 これまで小泉進次郎氏の安倍首相に対する指摘には鋭いものがあった。

 同じ自民党員でありながら、このような鋭い指摘をする議員はあまりいなかったように思う。

 だからこそ、小泉進次郎氏に対して与野党の区別なく多くの国民の支持があったのだと思う。

 そのような小泉議員の行動が不可解に思えたのが昨年の自民党総裁選の時であった。

 昨年9月20日、総裁選への対応をなかなか明らかにしなかった小泉氏は、当日の昼過ぎになって記者団に対し「石破さんに入れる」と語ったが、それまでの時と違って表明が遅すぎると思った。

 なぜなら、その時点では自民党の国会議員の多くが態度を決めていたからである。

 小泉氏がもっと早く表明したならば総裁選の結果は変わっていたかもしれない。

 なぜ小泉氏はぎりぎりまで表明しなかったのか。

 安倍氏に対する忖度かとも思った。

 それ以来、国会では政府に対して小泉氏の鋭い指摘を聴くことが少なくなったように感じる。


 8月7日に小泉氏と滝川クリステルさんの婚約発表を聴き、合点がいった。

 滝川クリステルさんは現在妊娠しており、年明けに出産予定だということも併せて考えると、昨年の総裁選の時は小泉氏は角が取れて丸くなっていたのかもしれない。

 人間、角が取れて丸くなればいいのかと言うと、そうでもない。
 ここ一番の時は、鋭い指摘をしてほしいものである。

 安倍政権に対して今までのような鋭い指摘が無くなれば、それはかっての小泉進次郎ではない。

 さらに、たとえ多くの国民の支持があったとしても、官邸で私的な婚約発表すること自体をおかしいと思わないとしたら、国会議員として?がつくのではないだろうか。

 次の内閣改造で入閣云々と言われているが、公私の区別がつかぬのであれば、公私混同の安倍政権と同じではないか。


慶事の婚約発表に、あえて苦情を述べる次第である。