この1月1日の未明に日本の各地で部分月食が起き、天気の良い地方では観測できたそうな。初日の出と部分月食の両方を見られるなんてめったに経験できないから、あたしもひとりの経験者になるべく挑戦した。元日の早朝それも寒気が厳しい時だったにもかかわらず、早起きして精一杯努力したけど、月食の見られる西の空は一面の雲、東の空はそれにもまして憎いほど厚い雲が垂れ込めて初日の出も拝めず、「今年こそ明るい年を」という願望が打ち砕かれることを予見させる結果に、傷心の早朝散歩となったのである。
ところで今回を含め月食の写真はいつも影がぼんやりして、迫力に欠けていてあまり面白くないと思うのはあたしだけだろうか。去年大騒ぎした皆既日食で、くっきりした月の影が太陽を徐々に覆っていく過程は神秘的でかつ芸術的。このことが多くの人を魅了する原因だと思うけど、月食の影はいつもボカシをかけたようだ。だから日食と比べ、非常に珍しい元日の月食であるのにもかかわらず、もうひとつ盛り上がらなかった原因かもしれない。
どうして日食や月食が起こるのかについて説明を要するブログの読者はいないと思うのでこの辺は省略するが、日食の月の影は鮮明で、月食の地球の影がクリアでないことを納得できる人は少ないと思う。簡単に言えば、光源である太陽があまりにも大きいから地球の影にハーフトーンの部分ができるわけ。地球の影を映す天体は月しかないので、月食は地球の影の縁の部分がハーフトーンになっていて鮮明でなくなる。だから月食の地球の影の縁はいつもぼんやりしている。なんだか去年の大晦日以来寝不足気味のあたしの頭脳みたい。
もし、月に住んでいる人(以下月人)がいるとしたら、この2010年1月1日には壮大な日食を見ることができたはず。地球の影のハーフトーンの部分にいた人は部分日食を、影の中心近くにいた人は皆既日食を経験したのは間違いない。
地球で日食が起きるということは、月人が「地球食」を見られるということ。この場合も「地球に映る月の影」にはボカシがしっかり入っているはず。だから月人も「地球食」にはあまり興味を示さないだろうね。
あの月周回衛星「かぐや」が健在であったならば、この元日の大スペクタクル「月で見る日食」を地球で見られたのに本当に残念と言うほかない。
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