昨年12月の米機爆破テロ未遂事件を受け、テロ対策のために各国の主要空港では全身が透視できるスキャナーの積極的な導入が計画されはじめた。
全身透視スキャナーは衣服を透過して体を立体的に映し出し、武器や爆発物を探知するもので、従来の金属探知機や平面的なエックス線透過装置と違って、武器や爆発物を見つけ出す能力は格段にアップするという。医療業界ではすでに使われているMRI(核磁気共鳴影像法、Magnetic Resonance Imaging)と同じようなもんだ。ミリ波という電磁波を照射して乗客の3次元映像を得ることができる。今回主要空港に設置される予定の全身透視スキャナーは、理屈としては電磁波の波長や強さを調整して衣服だけを映し出したり、体の表面だけを表示したり、臓器だけを映すことも可能である。人間の皮膚表面からのエネルギーの違いを利用することから、ミリ波の波長や強さの調整は、体表面を効果的に映し出すようその周辺に限定されているとは思うが、乗客の体型や衣服の種類に合わせて波長や強さの微妙な調整が必要であろう。この機能の使い方によっては、乗客の生々しい裸体を直接見るような鮮明な画像が得られてしまうことがプライバシーの問題となっているのである。
詳細は→(http://news.livedoor.com/article/detail/4534608/)。
この全身透視スキャナーは、すでにイスラエル側のガザ地区検問所で使用されている。この地域は紛争が多発している所だから、ガザ地区に出入りする者の衣服の下に武器や爆発物を隠していないかを調べる必要性があり、そのためにこの装置が活用されるのは納得できる。
一時期、衣服が透けて撮れるカメラが発売されたことがあった。これで夏のビーチで水着姿の女性を写真に撮って問題になったが、これなどは使用目的がなんの公益性も持たない好色カメラそのものだったから短期間で消滅した。この時利用したのは衣服を通過しやすい波長の赤外線を利用したみたいだ。この技術を使って今回のようなテロ対策用のカメラを開発すればよかったのに、購買層を好色者に限定したのがまずかったんだね。
このことで思うのは、たとえ衣服を身に付けていても体型をそのまま素直に映し出す波長の光線(例えば赤外線など)は何時でもどこでも存在しているのを人間は忘れているということ。ためしにリモコンの発信源のランプを携帯のカメラのディスプレイに映し出して、リモコンのボタンを押すとランプが光るのがわかる。肉眼では見えないけどね。おそらく衣服の下にリモコンを隠しても携帯のカメラではわかるのじゃないかな。リモコンは赤外線で本体をコントロールしているが、赤外線も電磁波の一種だからリモコンの光源を使って透視することもできそう。しばしばデジカメやカメラ付き携帯で写した写真が心霊写真のようだったという声を聞くが、赤外線が体を透過して後ろの風景が薄く映った可能性もあるだろう。
昨年末の米機爆破テロ未遂事件では、犯人が足に薄く巻きつけた爆薬を別の液体状薬剤と混合することによって爆破しようとしたらしいが、このような方法で持ち込まれると、従来のボディーチェックやエックス線透過型のセキュリティーチェックで発見することは困難だ。しかし、この全身透視スキャナーを使えば簡単に見つけ出すことができるという。テロによる航空機爆破の悲惨さを思えば、露出狂はさておくとしても、若い肉体であろうとご老体であろうと別室の老(?)検査官に見られることくらい「何てことはない」と思った方がいいのかもしれない、とあたしは考える。
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