2009年8月27日木曜日

メディア・リテラシーをブラッシュアップしてますか?

 メディア・リテラシーとは「情報メディアを主体的に読み解いて必要な情報を引き出し、そのを見抜き、活用する能力のこと」(Wikipedia)。

 衆院選挙が目前に迫り、なりふり構わない選挙活動を見て、今こそあたしたちはメディアに対して正しい批判精神を持たなきゃならないと思う。

 たとえば放送法では番組は「教育」「教養」「娯楽」「報道」の4つに分類され、その放送番組の比率を毎年総務省に提出することになっているらしいね。そして放送局の免許条件として、NHK総合・民放など一般局は「教育番組10%以上、教養番組20%以上で常時編成すること」とされているけど、今まで長いことテレビを見てて、娯楽番組より教育・教養番組の方が多く放送されていると思えないな。視聴率一辺倒で、ちゃちな舞台セットに雑多なタレントをひな壇に座らせたクイズ番組か、風紀を乱す俗悪な番組が増えているのに誰も文句言わなくなった。あたしたちの道徳規範のレベルがどんどん下がってきている。

 よくテレビで「情報」番組と称しているものがあるけど、放送法で「情報」というジャンルは存在しない。放送法で「報道」は”事実を曲げないで放送すること”と規定しているが、娯楽番組ではその原則は必ずしも適用されない。ここにテレビ局が「情報」番組を介在させる理由があるわけで、「娯楽に近い情報番組」は、時と場合によって「娯楽」番組としたり、「教養」番組にカウントしたり、都合よく割り振りできるわけだよ。いつも見ている番組のどれが該当するか一度調べてみると面白いよ。

 ニュースは「報道」番組だから事実を曲げられないが、そのニュース番組のぶら下がりでよく報じられる「情報」番組は放送法で規定がないから、事実かどうかは不問にされる場合がある。あたしたちは「報道」番組も「情報」番組も同じ様にみていないかな。架空の内容が「情報」番組に入っていても、普通あたしたちは事実と思うよね。現在のテレビの「情報」番組はすべて娯楽番組として位置づけるのが正しいとあたしは思うよ。

 だからあたしたちはいろんなメディアに対して常に批判精神「メディア・リテラシー」を養わなければならないと思うんだ。

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