2009年9月10日木曜日

鳩山代表の温室効果ガス削減について

 民主党の鳩山由紀夫代表が2020年時点での日本の温室効果ガスの削減目標を「1990年比25%減」と明言したことに産業界などからは早速反発の声があるというね。

 産業界の偉い人たちは、なぜ温室効果ガスを削減をしなければならないかその理由は十分に分かっているはず。だけど自分が生きているうちは、右肩上がりの業績を残したい、金を儲けたいの2点に没頭している。いくらかでも削減しようとする気持ちが態度に少しもみられない。

 麻生総理は6月に温室効果ガスの削減目標を「05年比15%減」としたが、これは90年比8%減に等しい。05年比としたのは削減数値を高く見せたいがための姑息な方法だ。こういう場合の削減数値は生半可な数字では効果が無い。出来ることなら100%削減がいい。でもそうなると一気に卑弥呼の時代まで戻ってしまうから、それは出来ない。

 数字の出し合いで政策の優劣を決めるようなそんな次元の低い問題ではないけれど、少々の削減では効果が無いことは先に述べた。専門家にお願いしたいのは今の時点で温室効果ガスをどのくらい減らせば、地球の温暖化をストップさせ、なおかつあたしたちの生活への影響が最小になるのかを損得抜きで考えて欲しいのである。極端な温室効果ガス排出削減は家庭の負担を年間36万円増やす、と経済界のお偉方は言ってるけど、何がどう増えるのか具体的なことが分からない。素人考えでは、あたしたちの生活レベルを30年ほど前に戻せば、増加が止まりそうな気もするなあ。もちろん先進国も発展途上国も同じレベルにしてのことだけど。発展途上国は現在の地球上の温室効果ガスは先進国が排出したものだから一律の規制には反対しているが、そうであれば自身の国の周りを国境に沿って成層圏まで届く高い壁を作り、自国の排出したものは自身で勝手に処理したらいい。


 もし、大気における温室効果ガスの増加に対して何も対策を講じなかったら、地球は早晩、金星のようになってしまうかもしれないことをご存知かな?金星は大きさも重量も密度も地球とほぼ同じ。太古の金星は地球と同じ様な組成の大気を持っていたらしいが、地球のような海が無かったため、数多くの火山から排出される炭酸ガスを吸収できなかった。結果大気の96%が炭酸ガスいわゆる温室効果ガスで占められ、地表の温度は460℃という高温になっている。地上40~70kmのところには厚い硫酸の雲が金星の表面を覆っているため地表は地球から肉眼で見えない。


 何十億年後か地球も同じ様な運命を辿るという。このまま地球上の温室効果ガスの排出を抑制しなかったら、わずか数百年後には人類が生存していくには非常に厳しい環境ができてしまうということだ。そして数十億先と言われている数字も、今の状態ではさらに年数が短縮され(それも劇的に)、金星と同じような地球が存在することになる。専門家は地球の消滅は数十億年後としているが、あたしは温室効果ガス削減に対し、各国がなんらの対策もとらなくて今の状態なら、地球の老化減少は急速に早まり、何万年後には地球上の生物はすべて滅亡していると思う。当然それ以前に人類は滅亡しているはずだよ。確かめようが無いけどね。


 あたしたちはわずか数十年の間に、かって経験したことのない自然の猛威を何度も目の当たりにした。そして今は毎年のように異常な災害に直面するようになった。人類が関与して排出する温室効果ガスの地球温暖化に対する影響は自然界の影響(たとえば太陽の放射線など)の10倍以上といわれる。あたしたちは自然界が数万年かかって地球に及ぼした変化をわずか百年ほどで達成してしまった。これが地球にやさしい変化なら歓迎できるだろう。しかし地球温暖化に寄与したのであれば、自戒も含めて、なにおかいわんやである。
 
 産業界のお偉方の頭にこびりついてる「温室効果ガスの極端な削減は産業の発展を妨げる」という考えは、地球上の人類滅亡の前には何の説得力もないだろう。第一、毎年右肩上がりの業績が業界の目標に掲げられること自体が間違っている。もしそうであるためには、資源が増え、消費人口も増大しなければならない。そうなるためには地球そのものが大きくなる必要がある。なぜなら石油などの資源は枯渇が目前で、地球上の人類も80億人が限度と言われている。それはあり得ない。ある時点で産業界はその活動をフラットにするか、あるいは下降させなければならない。好むと好まざるとに関わらずこれは必然だよ。

 たしかに産業界の隆盛で生活は便利になった。しかし今後は不自由でなければ、ある程度の便利さを抑制しないと、あたしたちの時代はまだ(?)いいが、子や孫やその先の世代に過酷な生活を強いることになるかもしれない。

 今のように温室効果ガスの排出削減ついて各国が効果的な対策をとらないならば、この地球は幾何級数的に大気中の温室効果ガスは増え、後戻りできない自然環境の破壊に突き進むのは明らかであろう。そのターニングポイントが今なのである。

 鳩山代表が明言した25%削減は、全ての主要国の参加による合意が前提になっているが、こういう前提を必要とするほど今の世界各国の温室効果ガスの削減への取り組みは、混沌としていることに危惧を抱く。でも非常に深刻な問題を先送りせずに、鳩山代表が大胆に提案したことにあたしは敬意を払いたい。前提がついてるじゃないかとか重箱の隅を突くような批判があるけど、全世界で取り組まないと意味の無いことだから、批判の的は外れているよ。

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