2010年5月14日金曜日

鳩山政権には官房機密費の問題がある

 政府は14日、09年度の官房機密費1621万円を国庫に返納したという。平野官房長官は鳩山政権が発足してから今年2月分まで3億6000万円を請求したというから、差し引き3億4378万円を使ったということになる。3億4378万円を返納したのならわかる。わずか5%弱のスズメの涙ほどの金を返納して、大いばりされちゃかなわない。

 最初、官房機密費について「そんなものがあるんですか、私は承知していない」と言っていた平野官房長官だが、そんなことを恥とも思わずよく使ってくれるよ。官房機密費の一部はマスコミにも流れているということだが、こんないい加減な政治をやっていたら口止め料の効果も薄れてしまう。

 統治能力を完全に無くした政権が、国民が納めた血税から毎月約6000万円を官房機密費として使って、一体どんな政治をやってくれたのか。

 この政権が国会で成立させた多くのものは金で片付くものばかりで、年金制度や医療制度などに関することで、基本から見直しをしたもの、あるいは具体的に取り組んでいるものは何も無い。そういうポーズはとるがいつも横槍が入って腑抜けた案になる。閣内どころか国の統治能力が無いから、すべてお金で解決しようとする、そこらへんの成金亡者のやることと変わりない。

 普天間基地移設問題にしても、平野官房長官はアメとムチを持って鹿児島へ飛んだ。このアメの中に官房機密費が含まれていないか。あの八ッ場ダムの初期の頃と全く同じ手法で、徳之島の住民の心をかき乱そうとしている。いやらしいそのやり方は、徳之島の一般住民に会うことでなく、町会議員に会ったことにも現れている。住民の代表として、ということであれば、すでに3町長が鳩山首相と会って意見を述べているじゃないか。これは立派な民意ではないのか。

 このような卑劣な行動は徳之島の住民どころか、沖縄県民の気持ちをも愚弄している。

 鳩山政権発足当時、首相と平野官房長官が官房機密費について野党時代の主張とは真反対のことを言った時、私はある種の危惧を抱いていたが今ははっきり言える。

 なんだ、自民党政権時と変わらないじゃないか。国民の気持ちを弄んだ分、その罪はより重い。

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