2009年10月26日月曜日

鳩山首相の所信表明演説について雑感

 26日に召集された臨時国会で鳩山首相が所信表明演説を行った。

 あたしはこのテレビ中継を見ながら、あたしにも分かりやすい鳩山首相の演説を聞きながら、同時に今度は与野党逆転した状態で国会の品のない野次がどこの党のどの議員によってどのくらいエゲツなく発声されるか楽しみにしている。そして衆議院であれば4年後、参議院ならば来年7月の選挙でその結果を思い切り発揮させてもらおうと思っている。

 あたしたちの何倍いや何十倍の国会議員報酬を得て、国会の中で居眠りをしたり、携帯を操作したり、漫画なんぞを描いている議員を良く見かけた。この臨時国会ではどうか。現に今、鳩山首相が演説している間も、あのシンキローは腕組みをしながら目をつむって下を向いているし、安倍ちゃんは風を引いたか大きなマスクをかけている。前総理の麻生ちゃんはシブイい顔をして鳩山首相を睨みつけている。

 鳩山首相が郵政事業の抜本的見直しに言及した時、亀井くんは何度も頷き、与党議員の歓声で演説が一時途絶えたけど、この雰囲気は郵政選挙で大勝利した直後のあの小泉元首相の演説時と似てなくもないなあ。向かうべき方向は全く違うけどね。

 鳩山政権の特徴をあげるならば、首相をはじめとして多くの閣僚が自分の言葉で政策を述べていることにある。それらはあたしたちの心にストレートに響く。たまに勇み足のような出来事もあるが、今までの自公政権が造った仕組みを180度変えようとするのだから、それも止むをえまい。良くも悪くも鳩山政権の閣僚たちが一生懸命働いているのが見えるのである。見えるからこそ、何をしようとしているのかが分かり、あたしたちも安心できる。

 国会中継でひな壇に並ぶ閣僚をみると、座り慣れないイスに戸惑う様子が伝わってきて思わず苦笑してしまう。それにしても半世紀ぶりの政権交代を象徴する鳩山首相の所信表明演説を無視して、酒井法子被告の初公判を延々生中継する民放テレビ局に日本国の民度を見るようで、ふっとため息が出るのである。

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