ラベル 郵便不正事件 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 郵便不正事件 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2010年5月27日木曜日

郵便不正事件で村木厚子被告の無罪は確実

 郵便不正事件で虚偽有印公文書作成・同行使などの罪に問われた厚生労働省元局長・村木厚子被告の公判で大阪地裁は26日、厚生省元係長らの捜査段階での供述調書について、検察側の証拠請求を却下した。

 これによって、検察側が目ろむこの事件の筋書きが大きく崩れることになり、村木被告の無罪の可能性が高まった。

 検察側が違法にも等しい取調べで得られたという供述調書はあまりにも杜撰なもので、裁判で証拠として取り上げるには程遠い代物であったと言うことは、今までの公判で明らかになった。

 あたしがわからないのは、これほどまでして村木被告に罪をなすりつけようとした意図はどこにあるのか、ということである。この事件で、村木被告が主犯であるとしたストーリを検察が作り上げたにしては余りにもその動機が不自然である。何も村木被告を絡ませなくても立件できたはずである。

 捜査段階での供述調書を振りかざして、村木被告に罪を被せるための理由がどこかにあると思わないわけにはいかない。それは私たちが考えもしない巨大な組織が絡んでいるかもしれないし、あっと驚く人物かもしれない。

 あたしは思う。じゃ一体誰が偽の障害者団体証明書を作成するよう指示したのだ、誰が村木被告に罪をなすりつけようとしたのかと。このことについてマスコミは一行も報じない。

 

2010年4月16日金曜日

目を向けたい郵便不正事件公判

 普天間基地移設問題における鳩山首相の迷走ぶりも気になるが、あの郵政不正事件の公判が今大阪地裁で開かれており、こちらの方も十分に目を向けたい。この公判のニュースはどういうわけか特定のローカル局を除いては、テレビでほとんど報じられていない。それほど価値の無いものかと思われても癪に障るから、一部ポイントだけを述べてみたい。

 この事件の内容はネットで調べればわかる事だから、そのことについて今更述べようと思わない。重要なのは、この事件で虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた厚生労働省元局長・村木厚子被告が、検察の作文で冤罪に仕立て上げられようとしたことだ。偽の証明書が発行されたということは事実と思われるから、このことについては疑義の余地は無い。しかしこの事件に全く関与していないと一貫して主張している村木被告が、あたかもこの事件の中心人物のような扱いで報じられ、そして起訴されたことに大きな疑問をあたしは感じる。

 検察が描いていた事件の構図が、今までの公判における多くの証言で覆され、証人の幾人かは「村木被告は冤罪」「壮大な虚構」とまで言っている。村木被告は15日の公判で「ワナにはめられた感じ」と述べた。検察側は取り調べの段階で得た供述の重要性を押し出してきているようだが、その供述にも疑惑がある。一部の情報では、元傷害保健福祉部長の供述について、小泉純一郎元首相の秘書官飯島勲氏に相談したというのである。また小泉元首相あるいは飯島勲氏のいずれかが「日本郵政公社に口ききをした」との報道(毎日放送)もあり、しかしそれは一瞬にして削除された、という。

 ことほどさように、重要な情報をマスコミが掴んだのはいいが、得体の知れない大きな圧力で報道が規制されるとあっては、民主国家とは言えまい。民主国家の面をして、闇の組織が支配する国ほど扱いにくいものはない。この魑魅魍魎とした郵政不正事件の公判を、多くのメディアが積極的に報道したがらない何かがあるのかもしれない。

 それにしても、検察に勾留され脅されて、作文された供述書にそそくさとサインして保釈を欲した大の男たちに対し、村木被告が罪状を否認するという態度を最後まで貫いたことは、日本男子の価値を極端に下げることにもなったなあ。

2010年2月8日月曜日

供述はいつも真実とは限らない

 郵政不正事件で虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた労働省元局長、村木厚子被告の第5回公判が8日、大阪地裁で開かれたが、証人として出廷した塩田幸雄・元障害保健福祉部長が、村木被告に証明書の発行を指示したことについて、「(捜査段階)当時はそう思い込んでいたが、今では記憶にない」と述べ、村木被告へ指示したこともあわせて民主党議員の口利きは「思い込み」と証言した。

 元部長は証明書発行後の国会議員との電話とのやりとりについても、検事から「交信記録がある」と言われ、最近になって別の検事から「ない」と言われたことを思い込みの根拠にしているという。

 捜査段階で元部長は民主党の石井議員から口利きを受けたと供述していた。供述を翻した理由について、元部長は、「その件に関してはぼくが関わっているのが当たり前だと自然に思ったので、調書にサインした」と言っている。これは供述調書が必ずしも真実でないことを言っているようなものだ。このことからあたしたちは、たとえ検察官の下であろうと、そこで得られた供述というものが必ずしも真実であるとはいえないことを改めて知るべきだ。

 元部長はその時の検察の取調べにおける自分を次のように語っている。「一定の大きなストーリーの中で私の立場が位置づけられたように思う。壮大な虚構ではないかと思い始めている」。

 別の被告、凛の会主要メンバーの倉沢被告は担当検事から「あなたの記憶違いだ」と言われ、何度も供述を変えている。すなわち「村木被告から直接証明書をもらった」、「村木被告を紹介されたが名刺交換はしていない」、(倉沢被告の目の前で)村木被告から郵政公社に直接電話をしてもらった日には結局「村木被告とは会っていない」などと供述を変えたことだ。

 当時、村木被告の部下であった上村勉被告は、捜査段階では村木被告の指示を認めていたが現在単独犯を主張している。

 村木被告の初公判があった先月27日、「凛の会」元会員・河野克志の弁護人は、同被告が捜査の段階の取調べで検察官の意向と反した供述をすると、机をたたいて「逮捕するぞ」と脅したり、拘置時の取調べで村木被告らとの共謀を否定すると、別の検察官から「長くなるな」などと言われたという。これが自由で民主的な国といわれる日本で現に今、行なわれている事とは到底思われない。彼の国で行なわれていることと紙一重ではないか。後に証拠となるような物理的な痕跡が体に残らぬよう極力暴力は控えているが、精神的には治癒できぬほどのダメージを受けているのだ。それも真実を述べることではなく、検察があらかじめ作り上げたストーリに合致するような供述でないと、許しを請うことができない民主国家の検察権力とは一体なんだ。

 検察側は昨年12月末の段階で「捜査段階では上司や部下、関係者ら全員が村木被告の関与を証言した。縦、横、斜めすべてガチガチに証拠が固まっている」と言っていたが、ガチガチに固めたものは自分たちの誤った思い込みだったのではないか。

 さらに付け加えれば、大阪地検特捜部はこの事件の供述内容を記した取調べのメモを廃棄したということだ。こういうメモは公文書の性格をもっており、村木被告の弁護人は「信用性の判断を妨げる行為」として批判している。

  あたしの父親は戦時中、下級に属する憲兵のようなことをやっていた。そこで憲兵と警察がお互いの成果を競うため、多くの無実の人間(それも現地の人でなく日本人の方が高い評価を得た)が血祭りに上げられるのを目の当たりに見て、きれいな夕日が沈む遼東湾に、何度身を投げようかと思っていたと、満州の奥地から引き揚げてきて、舞鶴の港に着いたとたんに息せき切ったようにあたしに話してくれた。そして父は最期に付け加えた。本来ならば、同じ人間を拘束し、尋問するような権限を持つ組織がこの世にあってはならない。それができるのは神しかいない、すべての人間が一人残らず迎えるであろう「死」という形で・・・。不幸にしてそのような制度をつくらねばならない世の中になり、そこで人間として不当な扱いを受けるようなことがあったら、もはや人間社会は末路にさしかかったと思うがいい。